父親の役割(出産・育児)厚生労働省パンフレットから読み解く理想と実情 第一部
父親の役割って何だろう?
厚生労働書のパンフレット「父親の役割」を基に理想と現実(実情)について解説している記事です。
私自身も父親歴は2年程度の新米ですが、なったからこそ分かる事をご紹介していきます。
今回は第1弾として妊娠~妊娠後期までをご紹介。
それではいってみましょう。
厚生労働省パンフレット「父親の役割」
ふとこんなパンフレットを見つけた事から、この記事を書いています。
http://www.mhlw.go.jp › bunya › koyoukintou › pamphlet › wlb_120621_02
出典:厚生労働書HP-父親の役割
このパンフレットでは、パートナーが妊娠してから、出産、育児(就学)までのパートナーの状態や、産まれて来た子供の変化、それに合わせて父親の役割・留意点などが説明されています。
理想論で固められている部分は現実を、賛同できる部分は共感を持って解説していきます。
私自身の経験が基となる為、全ての方に当てはまる物ではありません。
パンフレットに記載されている流れに沿って進めて行きます。
まずはパートナーが妊娠中の話から。
妊娠中の父親の役割・留意点
・妊娠初期(~15週目)
この時期はパートナーのつわりが激しい時期です。
それゆえパートナーを手助けするポイントが多くなる時期でもあります。
パンフレットにはこの時期の役割としてこんな事が書かれています。
①外見からは妊娠が分かりにくいけれど、妻はつわり・精神的に不安定になるなどの変化があることを理解し、気遣う
②流産をしやすい時期なので、妻が重いものを持ったり、転んだりしないように注意
③妊娠・出産について情報収集し、妻にどんな支援や配慮ができるか考える
④どこで出産するか一緒に考える
「厚生労働省ホームページ」(https://www.mhlw.go.jp/)父親の役割一部抜粋、編集
①や②の気遣いというのは、実際に行動して負担の軽減を図りましょう。つわりがひどいとそもそも何も手につかないという事もあります。
例えば、仕事から帰ってきてやっていない家事等があれば、それとなく自主的に行ったり、自主的に行うからやらなくて良いと伝えたりしましょう。
我が家の場合は、何もしなくて良いと伝えると妻も後ろめたいとの事だったので、やれなかった事を代わるというスタイルで過ごしました。
ただ無理をして体を壊してしまっては元も子もありません。
頑張る時期ではありますが、無理が過ぎると感じた場合は、夫婦で話し合って多少のずぼらは良しとする生活にしてみてはどうでしょうか。
身体的余裕の無さは、精神的余裕の無さに直結します。お互いの手抜きを認め合うだけでもぐっと楽なりますよ~!
我が家の場合は、家事の分担などを明確にする・・・の真逆であいまいにして、自主的にやれる範囲で生活する+その生活を良しとする。そんな風に話し合って乗り越えました。
自分達の両親が健在で近くに住んでいれば、サポートしてもらうのも良い方法です。(適正な距離をとらないと、過干渉でイライラしたりすることもあるので注意)
③と④に関しては、私は対応を間違えがちでした。
妊娠中どうすれば良いのか?出産で何が必要なのか?等、調べものは色々としていたのですが、
夫婦間の会話の流れとして、妻が提案したことに対しての返答や意見を、
妻が良いと思った方に進めたいという気持ちから、妻が一番楽な方法を選びな~など自主的な発信に欠けてしまっていました。
これはかなり反感を買い、ちゃんと考えて無いでしょ!!とお怒りを頂きました。
今思えばそりゃそうだよね。と反省です。
でも実際にこの部分を完璧にこなすのは正直難しいと思います。
例えば出産する病院を選ぶ時に、妻の希望を聞いてそれに合う病院をピックアップして提案・・・これってあまり効率的でない気がします。本当に細かな部分や、それの裏側にある思惑まで全て掬い取れるかと言ったら無理だと思います。
妻が気になる病院があったら、ここならこんな感じで迎えにいける、ここの口コミではこういうのが多いから良い(悪い)と思う。
悪いと思うから、似た感じを探したらこんなのがあったけど、どう?
などその病院で産む想像をしてみて、良ければ→こういった理由で良い 悪ければ→こういった理由で悪い+代替案を出すようなやり方が上手く回るのではないでしょうか。
※ここは相手の性格にもよるので、判断がとても難しい部分だと思います。
でも夫であるあなたが妻を一番理解しているはず!!最適解を探してみましょう。
・妊娠中期(16~27週目)
いわゆる安定期という時期です。
我が家でも妻が安定期に入ると、体力的にも精神的にもかなり楽になりました。
その分、お産が近づいてきているので色々と考えなくてはいけない事、準備しなければいけない事が多い時期です。
パンフレットにはこの時期の役割としてこんな事が書かれています。
①両親学級を受講する
②妻の体調が落ち着いてきたら、赤ちゃん用品の買い物などにも一緒に出掛ける
③赤ちゃんが動くようになったら、お腹をさわって胎動を感じてみる
「厚生労働省ホームページ」(https://www.mhlw.go.jp/)父親の役割一部抜粋、編集
・妊娠中の生活の事
・出産に際し、気を付ける事
・赤ちゃんの世話(抱っこの仕方・おむつ替え・お風呂)の知識・実習
などを教えてもらえます。
が、、、私は参加できませんでした。仕事休めませんでした。
後から家でパンフレットを読んでみて、そういう感じなんだ~位しかわかりません。
お産を決めた病院が両親共・又は母親が出席しないと、お産に夫の立ち合いが許可されない病院でしたので、我が家は妻が参加です。
参加したかったな~という思いと、
参加しなかったけど、どうにかなっている現実があります。
②に関して、
赤ちゃん用品の買い揃えは、我が家ではかなり遅めに行いました。というより中々買いに行く決断が出来ませんでした。
本来であれば、妻の体調が落ち着いていれば何事も早め早めの段取りは吉だと思いますが、
我が家は4年程の不妊治療の末授かった子供なので、万が一何かあった場合2人とも心が壊れてしまうという恐怖感から、子供用品を買うのに自分達の心の安全弁が働いて、中々重い腰を上げられませんでした。
なので、揃えたときはバッタバタでした。早めの準備をオススメします。
それと同時に夫婦2人での旅行も行いました。
飛行機は正直怖かったので、車で長時間とならない範囲で行ってきました。
次に行く時は、お爺さん・お婆さんかなと思うと感慨深いものがありますよ。
安全に気を付けるのは勿論ですが、とても大切な思い出となります。
③の胎動は、確かにこの時期がおすすめ!
理由は可愛い胎動だからです。お腹をコツコツと軽く叩いたような衝撃を手に感じられます。逆に臨月近くになるとお腹がぐにゃりと変形する位動くので、お、おぉーー!ってなりますよ。
この時点で父親としての自覚は正直芽生えていなかったかな~と思います。
まったく意識しないのもダメですが、持とうと思って持つものではないと思うので、今の状態に真摯に向き合おう位で良いと思います。
・妊娠後期(28週~生まれるまで)
妊娠後期になると、パートナーは体型的に行動が制限されてきます。
やる気ではなく、物理的に出来ない事が出てくるので、その部分はしっかりフォローしましょう。
それと同時に入院・出産の準備や、赤ちゃんを迎え入れる家の準備など万全の体制で望みましょう。
予定日は設定されていますが、いつ陣痛が来ても良いように早め早めを心がけましょう。
パンフレットにはこの時期の役割としてこんな事が書かれています。
①お腹の大きくなった妻の動作を気遣い、身の回りのことなどを手伝う
②里帰り出産を行う場合は、帰省の為の準備について気遣う
③入院・出産の準備、段取りを妻と確認しておく
④出産予定日を過ぎても焦らず、妻の不安を少なくする気遣いをする
⑤産後の生活をイメージし、家事などの段取りを考えておく
「厚生労働省ホームページ」(https://www.mhlw.go.jp/)父親の役割一部抜粋、編集
①は色々と出来ない事が多くなります。
例えば、「靴下をはく」「床のものをひろう」などかがむ体勢が取りにくくなります。
他にも寝返りを打てなかったり、起き上がるのも苦労していました。
代わりにその役を担ったり、動作の手助けをしましょう。
②の里帰り出産をする方は、
準備を手伝ったりは勿論ですが、住んでいる場所とは違う自治体に里帰りをすると今までの妊婦健康診断受診表が使えません。
自分で清算して、のちに返金の手続きを取らなくてはいけません。
そういった書類上の手続きや申請は夫側で調べて段取りを行ってあげるなど、出産だけに集中できる環境を整えてあげましょう。
③入院・出産の準備
陣痛が来た!いざ病院へという時に、出かける準備が整っていなかったということの無いようにしましょう。
1つのバックに荷物をまとめておく。
休みの日であれば自分で運転して連れていくが、平日の仕事中の可能性も高いので、妊婦タクシーを調べておくなど移動手段も大切です。
妻から連絡を入ったら、誰に伝えておくかを事前に確認したり、職場にも前もって伝えておき、すぐに駆け付けられる体制を整えておきましょう。(その後の休みの取り方も含め)
※現在の状況下では立ち合いが制限されている病院も多くあります。どういった体制となっているかも確認しておきましょう。
④の予定日を過ぎても焦らずですが・・・
無理です。特に一人目なんてどんな物かもわからない為、余計に無理です。
ただその不安や焦りを妻に向けないことだけは注意しましょう。
色々考えてしまうのは普通の事だと思います。一人でいるときは悶々としてしまうのだっていいじゃん!しょうがないじゃん!・・・私もそうでした。
妻には不安や焦りを向けていないつもりでも、感じ取っていたかもしれません。
でもそれをグッと堪えて、大丈夫という態度でいること自体が気遣いだと相手には伝わると思います。
⑤の産後の生活のイメージや段取りの確認は、
それじゃ足らない!と思ってしまいます。
イメージや段取りの確認だけでなく、実際に生活する物理的な準備も想像できる限りでOKなので、全て整えておきましょう。
それでも、あれが無い。これ足りないなど色々出てきます。
取り敢えず、考えうる万端の準備が最低ラインと思って準備しましょう。
妊娠中の父親の役割まとめ
まだこの段階だと「夫の役割」という感じですよね。
妊娠中に自分の役割だと自覚しておくべき事をまとめると
・妻が子供の事(関連があること)に集中できるように、その他の部分を担おう(少しくらいの無理は当たり前)
・無理はするけど、し過ぎは厳禁!そんな時は話し合って、余分な事は諦めて止めてしまおう。
・自主的な発言はOK、でも主観は妻側に立って考えよう。不安の感情は抱いて当たり前、自分の中で完結して妻には向けないように努力しよう。
・準備はしすぎたって良い!足りないでバタバタするくらいなら、やりすぎな位万全にした方が、実際も心も安定する。
と、まとめてみると何かつらそうと思いませんか?
でも実際は妻の方が何倍も大変です。これは妊娠中を共に過ごしていく内に自ずと納得出来ると思います。
エコーなどで子供の写真や映像をみると、疲れは・・・取れません(笑)が、頑張ろうと思えるはずです。
父親としての役割を果たす第1歩は、しっかりと夫の役割を果たす所からだと思います。
私自身が出来ていなかった事も多くあります。
今になって当時こうあるべきだったな~と思った部分もあります。
これから父親になる人の気構え程度ですが参考となれば幸いです。
次回は出産編を予定しています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
sikatariでした。
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